ミニマリスト(仮)にあるまじき

 

先日行ったショッピングモールでは、人様の足元ばかりを見ていた。9月の半ばを過ぎているということもあってサンダル率は30%ほど。私もその30%に当てはまっていたのだけど、第三者視点でサンダルの人とそうじゃない人を眺めていたらサンダル派の季節外れ感がすごくて。私もこうなんだと思ったら、トップスはまだ半袖でも良いからサンダルは帰ったらすぐに片付けてしまおうという気持ちがムクムク湧いてきたのである。

 

帰宅するまでその熱は冷めなくて、靴箱を開けて私はビックリした。サンダルが7足もあったのだ。100歩譲ってパンプスやスニーカーなら分かる。だって春秋はもちろん夏も冬も活用できる言わばオールシーズンアイテムだもの。ミニマリストに憧れてせっせと物を減らした過去があるのに、1シーズンしか履けないサンダルが7足もあるなんて思ってもいなかったし、「私はミニマリスト(仮)」なんてどの口が言っているんだと。

 

ただこれには理由がある。母親が無類の買い物好きなのである。どのくらい買い物好きかと言うと、スーパーに行くのは毎日のこと。特売があったと沢山買い込んだ次の日にも必ず買い物に行く。休みの日には食料品だけじゃなくて雑貨や服なんかも置いてあるようなスーパー以上ショッピングモール未満の店に行って、隅から隅まで見るので2~3時間は帰って来ない。服や靴なんか高い物が大安売りしていたら買って帰って来てくれることも多々あって、それに甘えちゃっている部分もあるから母親のせいにするつもりはないんだけど、そんなわけでサンダルがいつの間にか7足にまで増えたというわけだ。ちなみにこの中で自分で買ったものは1足しかなかった。

 

私の生活にサンダル7足はあまりにも多いので、1足はゴミ捨てか何かの時にササッと履く用の靴として降格。それともう1足、それ単体では可愛いんだけど合わせるのが難しい色で頻度が下がっていたものがあるのだけど、それも手放すことにした。

一応母親に「これ手放しても良いかな?」とお伺いを立てたら「何でこの前服を売りに行った時に持って行かんかったん?」と返され、貰った手前気を使ってたんや!なんて心の中で反論しつつ、手持ちは5足になった。5足でもまだ多いような気もするけれど、半歩前進ってことで。

 

女の子の中には服も靴もカバンも沢山持っている人も少なくなくて、別にそういう人を見て「1つ1つの頻度が少なくて勿体ないじゃない!」なんて思ったりはしないんだけど、私はそんなにオシャレが好きなわけではないし。似合う着こなしが見付かれば擦り切れるほどそれを着たいし。一丁前に着たくない服のタイプもあるし。そもそもモデルでもないのに似合う服ってそんなに沢山ないだろうし。もう考えれば考えるほど、手持ちの量ってほどほどで良いはずなのだと思えてくる。

 

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