残金274円

 

最近よく考えていることは、幸せな人生だったり楽しい人生をおくるには、何か大きなイベントを引き起こすのではなく、日常の中で楽しいことを探すことが重要なんじゃないか、ということだ。

 

人生の幸せとして挙げられる結婚や出産は普通の人だったら片手で余る回数しか経験できない。旅行だって月に1回の旅を継続して行ける人は多くないだろう。

もっと身近でもっと安価で済むこと、例えば、毎日飲むコーヒーに幸せを感じられるようになったり、毎日のお風呂に幸福を感じられるようになったら、それはもうハッピー!ハッピー!!な人生になるんじゃないかと思ったのである。

 

さて、先日、ブックオフへ読み終えた本を売りに行ってきた。本は基本的にブックオフでキャッチ&リリースなので、買取額が渋くてもそんなに気にしない。今回は21点で730円だった。その流れで110円の本を2冊、100円引きのクーポンを使って購入した。

 

本を2冊購入したことはイレギュラーだったけれども、「よし、本を売りに持って行くぞ」と思ってから計画していたことがある。そんな大それたことではないけれども、ブックオフからの帰宅ルートを少し変えると辿り着ける、業務用スーパーの亜種みたいなスーパーでアイスを購入するという計画だ。

そのスーパーでは常にアイスが3~4割引きで売られているのである。6本入りの箱アイスを228円で手に入れた。後は予想していたよりも買取額が高かったので84円のスナック菓子もカゴに追加した。税込みで336円だった。

 

本を2冊購入して、アイスとお菓子を購入して、730円以内に収まっているので、すごくお得な気分だ。

小さな金額で自分をちょっと幸せにしてくれそうなこと、アイスもそうだし、入浴剤にこだわってみるのも良さそうだし、考えてみれば出来ることは色々とあるけれど、やってこなかった。何が自分を、自分の人生を幸せにしてくれるだろうと考えた時に思い浮かんだ物事は、お金や時間をかかることばかりだったからだ。

 

今回、小さな金額で簡単に実行できることで自分をハッピーにする、なんてことをやってみたくて、本を売ったお金で箱アイスを買うと決めてみた。その効果は、毎晩ちょっとだけ嬉しい。『タダで飲む酒は美味い』という名言があるけれども、実質無料で買えたこともプラスして気分が良いのかもしれない。自分を気分よくさせることに必ずしも大金は必要でなくて、まだ財布には274円が残っている。

 

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見誤るな、保険の備え

 

きっかけは数年前に、友人が脚立からバランスを崩して落ちてしまって、指にヒビが入ったこと。友人曰く医療保険にはちゃんと入っていたそうだが傷害保険には入っていなかったそうだ。クリーニング店でパートをしている彼女は休むしかなく、「収入も減るし、ヒビで入院なんてしないから保険も出ないし、でも電気をあてに通院して医療費は払うし、傷害保険に入っておけば良かったよ~」と嘆きと共にアドバイスを受けた。

 

その情報を家に持ち帰り、母と一緒に傷害保険に加入。コープの1000円に届かないくらいのやつだったはず。

 

保険に加入したこともすっかり忘れていたんだけど、先月、母親が溝に足を取られて顔を強打するハプニングが。本人からヘルプの電話を貰って現場へ行ったらオデコから目が腫れて片目が埋もれているような状態で、急いで病院に連れて行った。翌日からは1人で行っていたけれど、心配性な母は連日通って結果1万円ほど保険が出るそうで、すごく有難がっていた。「ちょっと眼科にも行ってもらえます?」と言われて外科から眼科へハシゴした日もあったのだけど、『1日1ヵ所』という縛りがあって片方は保険の対象外になってしまって、怪我したばかりは気持ちがただただ不安そうなだけだったけど、後日気持ちの余裕が出てきた時に「悔しい」と呟いていた。

 

母の怪我は我が家にとってはなかなかの大怪我だったのだけど、それでも入院するほどではなく。だからこそケガ”通院”でお金が出る保険に入っていて心底良かったと思った。入院するほどの怪我って滅多に起こらないのかも。

お金が戻ってくるのも有難いが、何よりも怪我をしたことで心がガンと落ち込むので、母親を見ているとお見舞金の如くお金が貰えたことがちょっと精神を救ってくれていたみたいだった。

 

こんな経験をするとあれもこれも備えておきたくて、たくさん保険に入りたくなってしまうけれど、それはそれで毎月の保険料が高くなりすぎるので一旦頭を冷やす必要がある。年配の方が口をそろえて言うのは「高い保険料を長年払ってきたが、ちっとも戻ってこなかった」である。日本には高額療養費制度もあるし、少し冷静に。

 

保険料を払っているのに自分がいざ困った時には保険がおりない、という友人パターンは避けたい。

とりあえず知識が全然足りておらず「要勉強!」ではあるけれど、通院保険を充実させるのは私の生活には合っていそうな気がしている。

 

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メルカリポイント失効前にスベリ込んで買った物

 

メルカリに登録した時に貰えたポイント。即日貰えないって知らなくて、その間に欲しかった物も売れてしまって。使い道も無くなって期限もせまっていたんだけど、そんな危うく消え失せてしまいそうだったメルカリポイントは、海外のディズニー切手に変身した。

 

とても可愛いのでコレクションにする。出品者によると30年以上前にお土産で貰ったものだそう。左側のセットには【1988年ソウルオリピック】とある。30年以上も前のものにしては状態も良すぎるくらいで、初めてのメルカリは大成功である。やったー!

 

切手にも【GRENADA】と記載があるので、おそらくグレナダというカリブ諸島にある国で発行されたもの、だと思う。

通貨は東カリブ・ドル。検索すると、1東カリブ・ドルは日本円で50円と出てきた。100¢(セント)で1東カリブ・ドルだから1¢は0.5円と1円にも満たない金額。

大きい金額を言われてもイメージしにくいけれど、あまりに小さい金額でもピンとこないね。とりあえず、12枚の切手全てで額面は25円ほど。

30ウン年前の1¢の価値がどんなものかとか、グレナダと日本の当時の為替レートは、分からないけど、現在の価値はこんな感じ。

 

それを500ptで買ったわけだけれど、価値の差にはマイナスな感情は特に抱いていない。だって換金目的で買ったわけじゃないしね。遠い将来、価値が上がっていたらちょびっとハッピーにはなるだろうけど。

 

切手コレクション(仮)に追加

今回手に入れたディズニーの切手は、これから増えていく予定の切手コレクションに追加。

 

コレクションと言ってもレアなモノではなく、一応期間限定の販売ではあるけれど、期間内なら郵便局で普通に買えるものだけれど。

好きなデザインの切手が販売されたら買い集めていこうと5年くらい前から思い始めたところ。日本の切手なら、集めるのに飽きてもほぼ額面で買い取ってもらえて大きな損失にもならないしね。

 

コレクターとしてのアンテナが全然育っておらず、ポケモンカードデザインの切手(2021年7月発売)の存在に気が付いた時にはもう既に遅かった…っていうのは今でも結構悔しい。あれは心くすぐるデザインだったなあ。

 

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300円のクオカード



随分と前からセブンイレブンの細切りポテト(バターしょうゆ味)にハマっている。すごく美味しい。だけどコンビニ価格でお得じゃなかったり、癖になってしょっちゅう食べたくなったり、カロリーが心配だったりで、自制をしていたりする。

そんな自制を今日は解禁。何て言ったって今の私はクオカード(300円分)を持っているんだから。

 

このクオカードは年始に貰った物で、ずっと財布の中でT-カードの裏に隠していた。いざという時に使えるように持っておこうという企みもあったし、金券ショップで商品券や優待券を売った経験もあるから、売りに行く物が集まったらお金に換えてしまうのも良いな、なんて考えていたのである。

 

だけどたかが300円。これが1万円だったら即刻換金に走りなさいよって感じだけど、300円くらいもっと軽い気持ちで使っても良いんじゃないかとふと思った。もちろんこういう「塵も積もれば…」が蓄財の基本ということは、ポイ活や小銭貯金で身に染みてはいるのだけど。

 

それでここ最近ずっと我慢していたセブンの例のスナック菓子を買いに行ってみた。

108円で売られていた細切りポテトが138円になっているという現実に値上げをガツンと感じつつも、クオカードのおかげでニッコリお支払い。値段のアップに合わせて、パッケージもチャック付きのものにバージョンアップしてあったんだけど、それに関しては、私は開けたら一気に食べちゃうしその分2円でも3円でも安くしてくれた方が…と思わなくはなかったり。

 

とにもかくにも、懐を痛めず美味しい物が食べられてハッピーな気分になった。そしてクオカードの残高でもう1袋と30円ほどの何かが楽しめるというワクワクが未だ残っている。

現金に換金して所持金が300円増えることにもニコニコできるタイプの人間ではあるけれども、多分それよりも自分を楽しませられる使い方になったと思う。

 

300円ごときでグダグダと…と自分でも思わなくもないが、「悪くない使い方だったんじゃないかな」という自画自賛は満足感を増やしてくれるので、何度でもやっていきたい。

 

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年を取って良くなったこと

 

30才に手が届きそうになる頃から美醜に囚われることがグッと減った気がする。

美人を見ると良いなあと思ったりもするし、メイクやダイエットもするんだけど、昔みたいな『可愛くなきゃダメ』『太っていたらダメ』といったドロッとした強迫観念じみた考え方は今はないかも。

 

30才前後っていうと結婚をする人も多くて、結婚したことでそういうレースから降りられた人もいるけれど、私は独身だしね。何なら恋人も今いないので。年齢がそういう考え方を持ってきたのかなあって思う。

 

整形と言えば韓国だけれども、日本も韓国に負けず劣らずの整形大国なのだという記事をちょっと前に読んだことがある。後遺症が無かったらなあ、後々のメンテナンス費の心配が無かったらなあ、とか考えているうちにこの年になって。いつの間にか自分の顔に諦めとは少し違う、何て言うのがぴったりだろう、この年までこの顔で生きてきたからもうこの顔で生きていくんだなっていう折り合いというか納得感みたいなものが出てきた。あと愛着も少し。

 

私がここ数年通っている美容院はカット1980円なんですよ。予約も指名も出来ないところ。昔ホットペッパーを駆使してお高い美容院に通っていたこともあるんだけど、カタログのモデルと仕上がりが全然違うのが悲しくて悲しくて。そういう美容院ってオシャレタウンの端っこにあったりして。顔に全く馴染んでいない微妙な髪型で、お洒落をしてキラキラな女の子がたくさんいる電車に乗って帰らなきゃいけないのが本当に惨めで。心の中で今日は異常にブスなんです、いつもはもっとマシなんです、って。高いお金払ってこんな気持ちになるのは嫌!って安い所に行くようになったんだけど、思い返せば自分の顔に期待し過ぎていたのかなあ。

 

今でもチョイスした髪型が絶妙に似合わないことがたまにあるんだけど、「まあ、伸びるし」「この髪型は私には似合わなかったんだな」とショックはショックなんだけど昔ほど絶望しなくなった。そもそも自分の顔のレベルを認めたら、自分がブスに見えることも減った気がする。ものすごく生きやすくて、これが年を重ねたお陰なんだったら、加齢最高!って感じ。

 

「美人ですね」「可愛いですね」って言われたら嬉しいし、そう思って欲しい気持ちが0にはなったわけじゃないけれど、他人にどう見られるかじゃなくて、髪型も服装も自分がやりたいかどうかで選ぶ割合が年を取ってからグンッと増えた。

 

あとは頭痛がちになったり、全然運動をしなくなったからか体力不足を感じたりして。これは加齢によるマイナス面なんだけど。美人でも可愛くてもスリムでも、健康じゃなくちゃルックスうんぬんなんか考えることも無く、ただただしんどいってことに気が付いて。ルックスよりもまず健康。これも若い時にはなかった考えかな。

 

ルックスって他人からも自分からも目に見える部分で、悩んでいるのが本当にしんどかったから、その悩みが小さくなると驚くほど心が楽に。年を取ることが嫌だという女性は多いけれど、これは年を取って良かったことですね。